ラウンド球で球体の頂点とがり対策
プリミティブはとても便利なので大変御世話になっています。その中でも球体をつくりたい時は「UV球」が大活躍ですよね。UV球は編集もしやすいし本当に便利なのですが、ちょっとした癖があってハマってしまったので、その原因と対策についてまとめたいと思います。
サブディビジョンサーフェスで頂点が尖ってしまう
サブディビジョンサーフェス(2.8で名称変更、2.7までは「細分割曲面」)をかけると球の天と地の頂点部分が尖ってしまうのです…。(画像参照)
細分化の数値を大きくすればするほど目立ってしまいます。シェーディングのスムーズをかけても無くなることはなく、どうしてこうなったと途方に暮れてしまいました。こういうのは一回気になってしまうと違和感が凄くて気持ち悪いですよね…
原因は三角形ポリゴン
UV球は天と地の部分が三角ポリゴンによる扇型で構成されているのが原因だと物凄い時間をかけて気づくことができました…。この三角形部分がガッチリとシワみたいな尖りになってしまっているわけなのです。
天と地部分も四角形ポリゴンで構成すればOK
原因が三角形とわかれば解決方法はシンプルですよね。天と地部分も四角形ポリゴンのすべての面が四角形で構成されたラウンド球(Round Cube)を利用すれば万事解決です。
ラウンド球はアドオンで作成
blenderには、ラウンド球を作成してくれる便利なアドオンも用意されています。「プリファレンス」を開き「アドオン」を選択して「Extra Objects」にチェックを入れましょう。
Extra Objectsを有効にすると、Shift + Aで開く追加オブジェクトのメニューや、3Dビューの上部にある「追加」の「メッシュ」にもRound Cubeが追加され、一発で作成してくれるようになります。
球体は三種類
- UV球…ボディは四角形で構成され、天と地は三角形の扇状
- ラウンド球…すべての面が四角形
- ICO球…すべての面が三角形
球体にはその他にもICO球(下記画像真ん中)という三角形で構成されたものもあり、全部で三種類あります。
ICO球
ICO球は三角形面からなる多面体です。ICO球は通常、UV球よりも頂点の等方性、つまり全方向に対して均一にしたい時に使われます。
→blenderマニュアルより
なるほどなるほど。わかったようなわからないような……。
状況にあわせた選択をする
3つの球はさわってみると、同じ球体でもかなり使い心地は違う印象です。
やはりボディ部分が均等に四角で構成されているUV球が抜群に編集はしやすく感じたので、天と地の部分が目立たないor隠すことができる作品の時は迷わず「UV球」で良いと思いました。球体全体が露出されている時などは「ラウンド球」になるのだと思います。ただ、UV球に比べると編集は少し難易度が高い気がします。
状況に応じたオブジェクトの選択。
これからも迷うことも沢山ありそうですが、意識しながらチャレンジしていければと思います。