3Dの勉強に読んだ書籍紹介 Part.1
blenderと3Dの勉強で読ませて頂いた書籍について紹介させて頂きます。
今回は本当に勉強開始しはじめた時に読ませて頂いた本をピックアップ!
最初に選んだ本はこの3冊
どの本がバキバキの初心者に向いているかわからなかったので、沢山のブログやレビューを参考に何冊か購入させて頂きました。その中でも初期の初期にはこれが読みやすいと思ってまず読了したのが下記の三冊になります。
はじめよう! 作りながら楽しく覚える Blender
大河原 浩一 (著)
Blender 3DCG モデリング・マスター
Benjamin (著)
無料ではじめるBlender CGイラストテクニック
~3DCGの考え方としくみがしっかりわかる
大澤 龍一 (著)
三冊とも素晴らしい内容で感激でした!
ただ、どの書籍も2.7時代のもので2.8に移行した現在だとUI周りの説明などがすべて古くなってしまいます。基本的な考え方ややり方は同じ方法で行えますが、ボタンの場所などは少し混乱しちゃうかもしれないですよね。
今から読む方はそこだけご注意くださいませ。
はじめよう! 作りながら楽しく覚える Blender
この本は、最初の一個にとにかくお勧めの一冊だと思います。
とにかくblenderというアプリを物凄くわかりやすくバランス良く利用させてくれます。広く浅くなのですが、そのバランスが絶妙で勉強していてとても楽しいです。どの本より最初の一歩を考慮した構成になっている本だと思いました。
プリミティブからロボットをつくるところから始まり、カップやイルカもつくります。イルカは下絵を見ながらつくってボーンでポーズを変えるところまで入っていてとても実践的です。勿論ライティングやレンダリングも行いますので、3Dの作品ってこうやってつくるんだなと作業工程の全体を感じることが出来る作品です。
一個だけ…。
めちゃくちゃ誤植が多いです…。あとサンプルデータが少し少なかったりとか、著者さんというよりは、出版社さん頑張れ!!!って言いたくなるところが目立ちました。とても良書だけに勿体ない。正誤表くらいはほしいですよね。
【ご注意ポイント】
この本は、レンダリングエンジンは、blenderレンダーを使った形になっています。2.8ではblenderレンダーがなくなっていますので、レンダリングまわりの内容だけ現在は活用出来なくなっています。そこだけご注意くださいませ。
→はじめよう! 作りながら楽しく覚える Blender(Amazonページ)
Blender 3DCG モデリング・マスター
とにかくモデリング!!
3Dやるならモデリングをとにかくがんばろう!!
本のタイトル通り、モデリングという部分にフォーカスをあてた強い意志を感じる凄く割り切った内容の本です。内容は99%がモデリングでした。なのでライティングやマテリアルについては期待しない方が良いと思います。
ひたすらモデリングの数をこなせる本で、それぞれのモデリングのやり方がとても細かいところまで説明が入っていて、本当にモデリングの楽しさが感じられる素晴らしい内容でした。
つくる作品は、星、歯車、バネ、カップ、ネジ、タイヤ、水道管、ペットボトル、蝶々、日本刀、イヌのキャラクター、人の顔と非常に豊富なバリエーションになっています。最後のバイクが出来上がったときはとても感動しました。とても自信をつけさせてくれた本です。
基本の操作を理解したところで、バリエーション豊かなモデリング作業ができるので2冊目とかにとてもおすすめな良書です。
【ご注意ポイント】
こちらの本もblenderレンダーの説明になっているので、2.8ではそこの部分だけ利用ができません。あと、モデリングに特化の本なので、作品はモデリングをしたところで基本的には終了です。カラーページにあるマテリアルを設定した作品とは最終的な見栄えが凄く違うので、そこだけご注意くださいませ。あくまでモデリングの教本だと思います。
→Blender 3DCG モデリング・マスター(Amazonページ)
無料ではじめるBlender CGイラストテクニック
最初の一歩の総仕上げをするにふさわしい内容たっぷりの実践テクニック本です。モデリングは勿論のこと、各種モディファイア、cyclesのノード、スカルプト、ライティング、テクスチャ、カメラ調整、レンダリングと、本当に広い範囲の実践的な知識が得られ総合力がつく本です。
この本に書いてあることをホントに身につけることが出来れば、いっきに3D的な作品をつくることができます。cycles最高!!!って読了後にはきっと叫んでるはずです。これだけの量の知識を一冊にまとめてくれている本はなかなか出会えない良書だと思います。
個人的には、cyclesのノードが本当に難易度が高かったので、そこの解説を細かくしてもらえた部分が目から鱗でした。この本を見ると他のブログなどで書いてあるノードについても大体理解できるようになると思います。
あと、ライティングについても細かく書いてくれていてそこもとても有り難かったです。
【ご注意ポイント】
バイブル的な総合力の高い本なのですが、あまりに膨大な範囲の内容故、本の導入部分からかなりレベルの高いことを求められる本です。他の本みたいに勉強で使うモデリングの作り方などは殆ど説明がなく、見本の写真をみて自分で想像しながらつくりましょうという、初心者には汗だらだらの方針になっています。なのでサンプルなどのダウンロードも勿論ありません。正直最初の一冊にしちゃうと高確率で挫折しちゃうかも…。
ただ、それを恐れてこの本を読まないのは内容的に勿体なすぎるので、是非基本を他の書籍などを読んで、基本だけは頭に入っている状態でこの本に入ってもらいたいなと思いました。良書なのは間違いないです。入門総仕上げのための本という認識でいけると最高の満足度が得られると思います。
→無料ではじめるBlender CGイラストテクニック(Amazonページ)
お勧めの順番
1.「はじめよう! 作りながら楽しく覚える Blender」
2.「Blender 3DCG モデリング・マスター 」
3.「無料ではじめるBlender CGイラストテクニック」
紹介している順番の通りの順番に読んで頂くと、それぞれの良いところが凄く活かしながら勉強できます。
最初の一歩のハードルがとにかく高い3D。
この三冊のお陰で今でも楽しく3Dを勉強できているのでとても感謝しています。
その他、勉強のために読んだ書籍については下記の日記でご紹介しています。
→3Dの勉強に読んだ書籍紹介 Part.2
→3Dの勉強に読んだ書籍紹介 Part.3